2012年 07月 31日
2012/夏山#2 お花畑・雪渓・展望の広がる旭岳→白馬岳山頂 201/07/26-27 快晴 単独 27日の続きで、午後の部です。 ウルップソウとミヤマアズマギク@旭岳山頂部 村営頂上宿舎で宿泊手続をし、天気も良いので少し休んでから山頂に出かけることにしました。 部屋は定員16人ですが、今日は4人だけ。上の山荘では寝床幅20cmだとの噂ですが、こちらではのんびり寝られそうです。 小屋から急な斜面をちょっとだけ登ると白馬からの稜線に出ます。 その5分ほどの急登がいつもの事ながらとても辛いと感じます。 ここから旭岳を見渡すと、鞍部の雪田がずいぶん広い面積で残っています。 大急ぎで斜面を駆け下っていきますが、途中でハクサンコザクラが目に留まったので写真タイムです。 花の形・色・風に揺れる様子などが、何とも言えず愛らしく、大好きな花です。明日の清水尾根下りでの大群落に会えるでしょうか。ワクワクしてきます。その他にも、ハクサンイチゲ・イワカガミなども風に揺れていました。 雪田に入る辺りで上を見上げると、ベンガラに沿って歩いている方が二人見えました。 こちらは行く方向が見渡せるので、ショートカットし、ほぼ追いつきました。 ご夫婦のようで、清水岳の方に行くというので、この時間だと戻りが遅くなりそうですと言ったら、一緒に旭岳に行くとのことで、取りあえず私が前を行くことにしました。 雪田上部から岩屑だらけの登山道に入った辺りからは、白馬三山縦走の時に行く杓子岳、その向こうに白馬鑓ヶ岳が見えます。 そして、更に右に目をやると黒部の深い谷の向こうに剱岳が堂々とした姿を現してくれました。 やっぱり雪渓をまとった姿は夏山の象徴で、何回見てもほれぼれします。 明日はこの剱岳をずっと見ながら歩くことになるはずです。 夏雲が湧いてきているので北アルプス南部は見通せませんが、斜面のお花畑と残雪のゼブラ模様が気分を高めてくれます。 途中の崩落地横にあるお花畑にクロユリやヤハズハハコが咲いていました。 この日の見納めになった剱岳です。勇姿に励まされて先を急ぎます。 ちょっとした雪渓なども残っているトラバース道を行くと、この付近で唯一の旭岳と言う文字を記した分岐からかすかな踏み跡を探しながら、それらしいところを辿ってぐんぐん登って行きます。先ほどのお二人は中々来ませんが、多分大丈夫だろうとそのまま大岩の縁を回ったりしながら更に登っていきます。 なだらかな稜線に出るとほぼ山頂と同じ高さに達して、展望抜群になりますが遠くは夏雲で隠されています。 近い杓子岳・鑓ヶ岳はその大きさが更に存在感をまして目の前にそびえています。 岩稜が途切れた砂礫地にでると、やっぱり咲いていました。これはミヤマアズマギク、そこかしこにかわいいピンクが見えています。 そして、シロウマではもう咲き終わっていたウルップソウが、少し小振りで盛りは過ぎた感じですが、こちらもそこかしこに咲いていました。2010年にも思いましたが、夢の花園に来たような感じで、花を踏まないように咲いていないところを探してしばし見続けました。 遠方は夏雲に隠されていますが、それでも周りは360°の展望、まるで夢の中にいるような感じです。 白馬山荘の偉容と普段見慣れているのとはちょっと違った姿の白馬岳も指呼の間です。 旭岳の最高点はこの尖った部分と思われますが、ここには私は怖くて絶対に行けません。 私の行ける最高地点と覚しきところに行くと、下からお一人上がってこられました。 とても急な所に付けられた踏み跡をたどってきたそうで、栂池から来てここに立ち寄り、更に杓子・鑓を越えて天狗山荘に泊まるとのこと、何と健脚の方があったものです。 ピークの標識も何もないので下ることにしました。その時、先ほどのご夫婦も到着、少し経路が違ったようですが、無事に到着したので、一緒に行くことにしました。 白馬岳山頂から山荘に向けて下る人たちの行列です。栂池方面からも大雪渓からも本当にたくさん、どっと繰り出した今日でした。 その後元の稜線に戻り、まだ展望も良さそうなので白馬岳山頂を目指すことにしました。 何度も通ったこの登山道ですが、やはり今日は特に人が多いなぁ。 イワツメクサのぼんぼり。 山頂にはアリが砂糖に集っているような感じで、標柱と指示盤の周りには近寄れないくらいの人がいます。 適当に写真を撮って下ることにしました。 途中で追いついた年輩の方のザックには、とても立派な、でも重そうな三脚が付いていたので、思わず「重そうで大変ですね」と声をかけてしまいました。それからお話しをしながら宿舎まで行くことになったのですが、3連泊で写真を撮っていること、八王子の方で高尾山の花なども撮っているとのことなどをお聞きしました。 食事の時も向かい合わせになり、写真のお話を聞かせていただいた。 さて、頂上宿舎に帰り部屋に戻ると、今日の人数は部屋に4人で、ゆったり寝られることが分かり、ホットしました。夕焼けを見に行こうと思っていたのですが、ガスがかかっていていっぺんに見に行く気持ちがなくなってしまい、食事まで自分の寝床でゆったり過ごすことにしました。 食事はバイキングで、食べられるものがたくさんあってこれもホットしました。 いつだったか、食べられないものが殆どで泣きそうになったことがありましたから。 さて、明日の行程はとても長いし、御来光を見るとなれば更に早起きしなければならないので、早々に寝ることにしました。 翌7/28の清水尾根の下降は次項に。
by jj3bhn
| 2012-07-31 20:39
| 山歩き
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