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日和見山歩記

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2013年 09月 17日

山梨紀行#2 山の達人@甘利山グリーンロッジ 2013/09/14の夜話

山梨紀行#2 山の達人@甘利山グリーンロッジ 2013/09/14の夜話

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甘利山グリーンロッジ玄関の様子です。
とても山の中のロッジとは思えないきれいな玄関で、亥ノやんの牙が靴べら掛けになっているなんて、とても和やかな雰囲気ですね。
見学自由で、このすぐ右にお茶、コーヒーなどが用意してあって、ロビーで自由に飲めるようになっています。

今回の山梨行きで私の存じ上げない方がお一人ご一緒することになっていました。その方が、この素晴らしい環境を立ち上げてこられた初代の管理人さん(お名前の頭文字をとってIさんとしましょう)で、一緒に食事をしながらお聞きした内容はとても素晴らしいものでしたので、ここに一端をご紹介したいと思います。

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このロッジは食事はついていません。自炊です。調理道具などの設備は、1650mの高さにあるにもかかわらず豊富な沢水、強力なガス器具などすべてが整っています。
今回は地元の山男であるSさんの計らいで山梨名物ほうとう、生姜焼きなど食べきれないくらいの料理を作って頂きました。

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美味しいほうとうがこんなにたくさん、我々6名でこの半分を平らげ、残りはもう一組のパーティーに食べて頂きました。



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「甘利山倶楽部」の腕章をつけた真ん中の方がIさんです。

Sさんが、「このロッジを立ち上げ、今は後進に道を譲って、毎日甘利山・千頭星・苺平などへ登山道の整備をしていらっしゃる、鳳凰三山の薬師岳なら日帰り、おいくつだと思いますか」と尋ねられたので、70前後と答えました。そうしたら「いやいや、何と80歳」と教えてくれました。
なぬぅぅぅ、あの三浦雄一郎さんと一緒!!ではないですか、もうみんなでびっくりしていました。

そのあと、ビールが終わって、甲州の一升瓶ワイン(これも「葡萄酒」と呼ぶのが甲州の習わしだとか)になるころには、次から次から昔の山の話が出てきました。

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花の話し・・・・有名人もたじたじ
南アルプスでは鹿の害がひどくて、この甘利山周辺でもネットやロープを張ってごく一部に花が残っているだけになっていました。
その中に人が入って花を踏みつぶすのはとんでもないことです。
この写真でもちょっと分かり難いですが、木道の先、左に曲がるところにネットで囲った場所を作ってあります。

この場所に入ろうとした写真家白籏史郎氏を怒鳴りつけたとか。
カメラマンのモラルの低さはどうしようもありません、自分の撮りたいもの(花・山・・・・など)しか見えていないんですから。

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新田次郎さんの話・・・・サインをもらっておかなかったのが心残りだそうです
Iさんは若い頃は技術者で、気象庁にも納入していたことがあったそうです。
そのとき、相手の課長席(藤原課長・・・・新田次郎さんの本名)に強力伝の本が置いてあったそうです。
それで気になって聞いてみたところその通りで、山の話題になってその後とても良くして頂いたそうです。
仕事の話しなのでここで書くのは控えますが、とても良い関係でお二人の人柄がよく分かりました。

今回は無線の仲間で集まったのですが、山でも無線でも共通の話題があるととても親しくつきあえるというような話になり、大いに盛り上がりました。

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宴会のあと、すぐ近くにある展望台まで夜景を見に行くことになりました。
台風の余波でしょうか、ガスが激しく流れ、夜景の見え方が良くありません。
それでも時折すうーっと晴れてきれいな夜景が広がります。
ロッジに帰ってからロビーにかけてある写真を見ましたが、それこそ10倍も違う光量でした。
額に入れた写真の中央部が光っていますが、富士山の吉田口からご来光を目指して夜間登山する人たちのヘッドライトだそうです。

SさんもIさんととても親しくて、この甘利山グリーンロッジが大好きだそうです。
資料スペースが充実していますが、そこの書籍はほとんどがSさんが寄贈されたものだそうです。
現地で資料にかつての所有者名が書いてありますので、是非確認してみてください。


以上のように、とても若々しいIさんの熱気にあてられてしまいました。
本来なら明日・明後日は鳳凰三山でしたが台風直撃のようなので登山は延期になりました。
またの機会がありそうなので、そのときにはもっといろいろなお話を聞きたいものだと思いながら、この日はお開きとなりました。

by jj3bhn | 2013-09-17 15:46 | 山歩き


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