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日和見山歩記

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2013年 08月 01日

2013/夏山#2 白馬岳頂上宿舎→旭岳→清水岳・尾根→祖母谷温泉 07/28 大雨後ガス後時々小雨 単独

2013/夏山#2 白馬岳頂上宿舎→旭岳→清水岳・尾根→祖母谷温泉 07/28 大雨後ガス後時々小雨 単独

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今回は展望はほとんどなかったのですが、清水尾根の開けた尾根がもう終わって樹林帯に入る少し前に、
毛勝三山の山肌がかろうじて見えた一瞬がありました。剱岳はずっとガスの中でした。

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旭岳に立ち寄ったときはGPSを持たなかったので去年のものを付けてあります。
2850とある一番左の尾根を往復しました。
全体の軌跡は、移動距離が長いため、GPS画像を二枚にしています。

2013年   2012年   2010年
04:30    04:30    04:30 起床
05:00    05:00    05:00 朝食
06:15    06:30    05:57 宿舎発
06:22    06:40    06:06 稜線
06:50    06:55    06:34 旭岳分岐
07:07      ↓        ↓   旭岳
07:28      ↓        ↓   旭岳分岐 2013年、下山時に少しルートを外した
08:50    08:20    07:43 小旭岳
09:29    09:35    08:13 清水岳
11:31    11:53    10:52 不帰避難小屋 昼食
12:00    12:15    11:16  〃     発
16:05    16:10    15:16 山小屋祖母谷温泉着

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頂上宿舎の食事はバイキングで、この日は牛肉の料理が2種類、どちらも美味しく頂きました。
このとき、隣り合わせたグループの話から、どうも清水尾根に行くガイドツアーのグループだと思い、声をかけてみたらやはりその通りでした。

なぜそんなことを判断出来たかというのは、行く前に『清水とミヤマハナシノブ』で検索したら、
http://www.alps-enterprise.co.jp/cl02_1_view/924
と言うサイトがまず見つかり、内容を確認したら同じ日程で同じルートを歩くグループだと確認していたからでした。
たまたま隣り合わせで食事をしなければそこまでわからなかったのですが、偶然は起こりました。
以前も槍ヶ岳で同じようなことがあって、そこで知り合った京都の方とはいまだにおつきあいをしていただいています。

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さて翌朝、ガスで真っ白です。ご来光はあきらめて食事を待つことにしました。
朝のバイキングではビーフカレーまでついていて、いつもより多めの朝食になりました。

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6時には出発したいと準備を始めましたが、突然豪雨が降り出し、少し待つことにしました。

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ようやく小止みになったので出かけることにしました。縦走路に出ると風が強いものの雨はほとんど止んでガスだけになっていました。

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一旦鞍部まで下ります。このお花畑も良いところですが、まだ花は咲いていないようです。
それでも、コバイケイソウが当たり年のようでガスの中でちょっと幽玄の雰囲気です。

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旭岳の斜面をトラバースしながらお花畑を見渡し、いつもクロユリが咲くザレ場には今年も待っていてくれました。この長いルート上でクロユリはここでしか見たことがありません。

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旭岳の分岐まで来ました。昨日行くつもりだったのですが雨だったので断念、ここで行かないのはとても残念、と言うわけで、ガスと風がちょっと強いので、山頂は無理でもお花畑だけを見るつもりでザックを置いて登ることにしました。

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大岩の積み重なる斜面をよじ登り、狭い尾根をどんどん登ると砂地が広がるほぼ山頂部に出ます。
そこがお花畑で、今年は花が少し少ないように感じましたが、終わりかけのウルップソウ、咲き始まった
ばかりのミヤマアズマギクがそこかしこに咲いています。花を踏まないように写真を撮って大急ぎで元に戻ります。

戻ってくると、昨日のガイドツアーの一行がちょうど追いついて来られました。その後について、長い清水尾根に向けて再スタートです。
ガラガラ岩の上を歩きながら少し下るとまた雪田があります。一行はアイゼンを付けるかどうか迷っておられましたが、すぐに終わるし傾斜も緩いと言ったら、そのまま進むことになりました。すぐに裏旭の稜線部に出ますが、今日は全く展望がありません。晴れていればとても気持ちの良いところなのに、と黙々と歩きます。

そして、これから行く黒部渓谷の向こうに剱岳が見えるはずですが・・・・。

それが見えた2010年の記録はこちらです。
http://jj3bhn.exblog.jp/14874452

2012年の記録はこちらです。
http://jj3bhn.exblog.jp/18291287/
http://jj3bhn.exblog.jp/18295176/

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ガスにけぶるお花畑の斜面の向こうにまだたっぷり雪の残った雪渓を見下ろしながら、小旭岳の山腹をトラバースし、その更に先に砂礫の急斜面がピンクに見えます。今回もありました、コマクサの大群落です。
多少少ないように思えるのはガスがかかっているからでしょうか、登山道より上にも下にも咲いています。

更に清水平(と言ってもアップダウンはありますが)を黙々と進みます。
タカネバラ、タカネシオガマ・・・、とたくさんの種類の花が咲いていましたが、これらの画像は別編に載せます。

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ただ、ここに来るまでもコバイケイソウは大当たりだと思いながら来ましたが、緩やかな斜面にそれはすごい数のコバイケイソウが咲いていました。ガスが周りを見えなくしているのでそのすごさが更に強められているようでした。

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そこから雪渓の下端を越え、ハクサンコザクラが咲き始めた草地を見ながら少し登ると、清水岳の標識が出てきます。今まで実際の山頂には行ったことがなかったのですが、今回はツアーの方々のあとについてハイマツの中をほんの少し登り、標識も展望も何もない山頂に初めて行きました。

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元の標識に戻り、晴れていれば気持ちの良い展望の開ける開放空間ですが、今日は、昼食用に炊き込みご飯に水を足して過ぎに出発しました。

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この先の下りばかりで長丁場の清水尾根です。さて、ミヤマハナシノブを見ることが出来るか、ちょっとわくわくしながら歩き始めました。
右手には、晴れていれば黒部川の扇状地・日本海がきれいなのですが・・・・。ま、雨でないだけましだ、と慰めながらどんどん下ります。

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そしてここからの下り斜面は、正面に剱岳、周囲はお花畑というそれはそれは素晴らしい尾根になっていますが、今日は池塘も少し寂しい感じです。

去年、その先で登ってきたパーティーの方から、「ミヤマハナシノブはありましたか」と聞かれ、初めてその花の存在を知ったのでした。

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そのすれ違ったところから少し下でツアーの方がこれではないか、と見つけていただきました。
確かに、花の色、形、葉の形がそのようです。
幻の花を何と一回で見ることが出来て、何とラッキー!!
今回の第一目的が達成出来て、そのあとの足取りが軽くなりました。
ツアー参加の皆様にもお礼をしなければならないくらいでした。

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清水尾根の終盤になって雲の下に出てきたようです。剱岳は全く見えませんが、毛勝三山の一部が姿を見せてくれました。

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いよいよ森林限界より低くなり、小さなアップダウンに辟易しながら汗をふきふき進んでいくと、途中でこんなたまごを見つけました。何ガエルかは分かりませんでした。

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途中の狭い登山道で食事をしている(奈良からの)パーティーの和子をすり抜けて、更にどんどん歩いてようやく不帰避難小屋がいつものように突然現れました。上で汲んできた水を捨て、ちょっと下の水場へ冷たくて美味しい水に汲み替え、アクエリアスを作ります。

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さて出発しましたが、すぐに雨がぱらついてきて大急ぎでカッパを着込みます。
不帰の避難小屋からはそれまでの天国のような道とがらりと変わって、崩落斜面のトラバースが何ヶ所もあるし、道自体の幅が狭く、地獄のような道になります。百貫の大下りと言われる下り部分は、結局またまたまた分からずじまいでした。
鎖を伝う崖、大きな沢を3度ほど渡り、ずるっと滑る傾いた登山道(と言えるかは??)、足場のない大岩越え、それでもとても気持ちの良いブナ林、そして1300m台のなかなか高度が下がらない等高線沿いの登山道をとにかく、忍の一字で進みます。

そしてようやく名剣沢の水音が聞こえてくると、はしごが続き、最後にロープにつかまって落ちるように行く斜面、そして岩がゴロゴロの名剣沢に降りたってほっとします。

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岩だらけの河原から落石や倒木・背の高い草で荒れ果てた林道に出て、そこから約15分で宿舎に到着、今回もようやく、とても長い長い下りを下りきりました。
直前に買った新C3fitとFinetrackのすけすけシャツの効果かどうか、足も大したことはなく、上半身の汗の感覚もなかなか良いようでした。

宿に入ったところから翌日の列車移動は次項に。

by jj3bhn | 2013-08-01 10:16 | 山歩き


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